OpenAIの共同創設者であり、チーフサイエンティストを務めていたイルヤ・サットケバー博士が、10年間在籍したOpenAIを離れ、新たな挑戦へと旅立つことを発表しました。
サットケバー博士は、「個人的に非常に意義のある」プロジェクトに取り組むため退任すると自身のX(旧Twitter)上で明らかにしました。
AI研究の第一人者、サットケバー博士の功績
サットケバー博士は、深層学習研究の第一人者であり、OpenAI設立に大きく貢献した人物です。
OpenAIでは、深層学習、推論、そしてAIをビデオゲーム「Dota 2」に適用する研究チームを率い、AI研究の進展に大きく貢献してきました。サットケバー博士の退任は、OpenAIにとって大きな損失となるでしょう。
しかし、サットケバー博士は、OpenAIの未来に大きな期待を寄せています。
サットケバー博士は、「OpenAIの軌跡は目覚ましいものがあり、サム・アルトマンCEO、グレッグ・ブロックマンCTO、ミラ・ムラティ氏、そして新たにチーフサイエンティストとなったパホッキ氏のリーダーシップのもと、OpenAIは安全で人類にとって有益な人工知能(AGI)の開発を成し遂げると確信しています。」とコメントしています。
AIの未来を担う、新任チーフサイエンティスト パホッキ氏
サットケバー博士の後任となるパホッキ氏は、2017年からOpenAIに在籍しており、深層学習、推論、そしてAIをビデオゲーム「Dota 2」に適用する研究チームを率いてきました。
パホッキ氏は、AI研究における豊富な経験と知識を持つ人物です。
アルトマンCEOはパホッキ氏について、「ヤクブは間違いなく、私たち世代屈指の知能です。彼にはOpenAIの最も重要なプロジェクトのいくつかを率いてもらっており、安全かつ確実に、AGIが全ての人にとって利益となるという我々のミッション達成に向けて、彼をリーダーとして大きな信頼を置いています。」と述べています。
まとめ
サットケバー博士の退任は、OpenAIにとって大きな変化となりますが、パホッキ氏のリーダーシップのもと、今後も安全で信頼できる人工知能の開発に力を入れていくことが期待されます。
サットケバー博士とパホッキ氏の両氏から、AI研究への情熱と人類への貢献への強い意志が伝わってきます。
彼らの挑戦が、より良い未来の実現に繋がることを願っています。
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